夫婦別姓の議論についてメモ

夫婦別姓は、法的議論では「夫婦別氏」(ふうふべつうじ)が使われる傾向がある。
 理由は、日本法は「氏」(うじ)を用いるため。

 

※氏、姓、名字(苗字)は、現代では同義に扱われる。
 「氏」=古代から続く血縁関係 
 「姓(かばね)」=王権との関係・地位を示す称号
 「名字(苗字)」=邸宅のある地名を称号としていたが、これが公家・武家における名字として発展

 

・名字の歴史
1870年10月13日(明治3年9月19日)太政官布告により平民にも氏使用が許可されたが、ほとんど誰も名乗らなかった。庶民にはその習慣が欠けていたためである。
1875年(明治8年)2月13日の太政官布告22号では、兵籍取調の必要から苗字の使用を義務化した
1898年(明治31年)に明治民法が施行され、夫婦同氏が法的に確定。
※夫婦同姓は、まだ120年しか立っていない。

@wikipadiaの夫婦別姓より

 

夫婦別姓への反対意見
 ・夫婦同姓は日本の伝統だから
 ・夫婦別姓だと家族の絆が壊れる/家族が一体的でなくなる
 ・夫婦別姓だと子の姓の安定性が損なわれる/父と母のどちらの姓を選択するのか。
 ・夫婦別姓だと各種制度の見直しが必要
 ・夫婦同姓でも仕事上の不便は、通称使用で解消
 ・別姓制度は、結婚・離婚のハードルを低くし、安易な結婚・離婚が増加するおそれがある。

 

・選択式夫婦別姓へ賛成意見
まず、夫婦同姓は反対で、全員、夫婦別姓にするべきだという意見は、見つけられなかった。”選択的”夫婦別姓の論点で、賛成意見が多数ある。
 ・選択であれば、個人の自由を尊重することができる。
 ・選択であれば、自分の苗字を大切にしたいという思いを叶えられる。
 ・夫婦同姓の場合、名義変更が面倒。
 ・夫婦同姓は苗字の変更時に仕事に影響する。

 

・統計情報

 年齢が高いほど、夫婦別姓に反対(若いほど、夫婦別姓に賛成)

 反対の人は、賛成の人より、1000万人多い

総数 反対の割合 賛成の割合 反対の人数 賛成の人数  
18~29歳 47.9% 50.2% 7,212,303  7,558,614   
30~39歳 45.5% 52.5% 6,507,410  7,508,550   
40~49歳 47.6% 49.9% 8,815,044  9,240,981   
50~59歳 48.9% 48.2% 7,959,942  7,845,996   
60~69歳 54.9% 41.0% 8,911,368  6,655,120   
70歳以上 65.6% 28.1% 17,827,456  7,636,456  その差
      57,233,523  46,445,717  10,787,806 

 

 

*割合

https://survey.gov-online.go.jp/h29/h29-kazoku/zh/z16.html

世論調査 > 平成29年度 > 家族の法制に関する世論調査 > 2 調査結果の概要 2 > 図16

 

*人数

人口推計 2019年 各年10月1日現在人口

https://www.stat.go.jp/data/jinsui/index.html

 

・なぜ政治家が反対するのか?

2021年1月30日に自民党の国会議員有志が選択的夫婦別姓制度導入に反対する文書を地方議員に送っていた。

 

おそらく、夫婦別姓に反対する有権者の支持が必要であるため。反対は賛成よりも1000万人多い。

 

※反対する文書を送った自由民主党所属国会議員有志

青山周平
安藤裕
石川昭政
上野宏史
鬼木誠
金子恭之
神山佐市
亀岡偉民
城内実
黄川田仁志
斎藤洋明
櫻田義孝
杉田水脈
鈴木淳司
高市早苗
高木啓
高鳥修一
土井亨
中村裕之
長尾敬
深澤陽一
藤原崇
古屋圭司
穂坂泰
星野剛士
細田健一
堀井学
三谷英弘
三ツ林裕巳
宮澤博行
簗和生
山本拓

赤池誠章
有村治子
磯崎仁彦
岩井茂樹
上野通子
衛藤晟一
加田裕之
片山さつき
北村経夫
島村大
高橋克法
堂故茂
中西哲
西田昌司
丸川珠代
森屋宏
山田宏
山谷えり子

 

・さいごに

 夫婦別姓を望む人の多くは「選択的」であり、自分の意見を押し付けることなく、各個人が自由に選べるため、各個人に関してはデメリットはない。しかしながら、有権者は、夫婦別姓が反対の人が多いため、議論が前に進まない。あと20年経過すると選択的夫婦別姓の賛成者が増えるため、その頃に前に進むんじゃないですかね、しらんけど。